微生物以外に海には危険が一杯! [食の安全、安心]
これから暖かくなるに連れて、昨日の腸炎ビブリオ以外に気をつけたいものに一つに
「貝毒」があります。
原因はプランクトンによるものですが、水温上昇とともに発生しやすくなってきます
【麻痺性】
原因:有毒渦鞭毛藻
毒素:アレサンドリウム・カテネーラ/アレサンドリウム・タマレンシス サキシトキシン、ゴニオトキシン、ネオサキシトキシン
特徴
・毒素は水溶性
・ヒト致死量1mg(3千~2万MU/60kg)
・食後30分で口唇、舌の痺れ
→全身運動失調→12h以内に呼吸困難→死亡(12時間を越えれば回復) 紫貽貝・はまぐり・帆立貝・赤ざら貝・あさり・カキ・コタマ貝・緋扇貝・バイ貝
【下痢性】
原因:有毒渦鞭毛藻
毒素:ジノフィシス・フォーチ ジノフィシストキシン、オカダ酸
特徴
・下痢、吐き気、腹痛が主症状
・食後30分~4時間で発症
→約3日で回復 帆立貝・紫貽貝・コタマ貝・あさり・トリ貝・赤ざら貝・イタヤ貝・バカ貝・はまぐり
【神経性】
原因:有毒渦鞭毛藻
毒素:ピチコディスカス・ブレビス ブレベトキシンB
特徴
・毒素は脂溶性
・麻痺性貝毒とは違ったマウスの致死曲線 カキ(米フロリダ)
【記憶喪失性】
原因:珪藻
毒素:ニッチア・プンケンス・フォーマ・ムルチセリエス ドーモイ酸
特徴
・記憶の喪失や混乱
・重症は致死 紫貽貝(加大西洋岸)
渦鞭毛藻→(赤潮)→摂食→虫腸線に蓄積
制御・・・海水温の観測(赤潮観測)→麻痺性4MU(マウスユニット)/g・下痢性0.05MU/g
マウスユニット・・・体重20gのマウスが麻痺性15分(下痢性24時間)で死亡する量
プランクトンの減少→貝毒の減少(出荷停止~連続3回規制値以下→出荷再開)
以上のように家庭では基本的に防ぎようはありません
潮干狩りなどはちゃんと管理された海域で行うことくらいです!
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