大腸菌のいろいろー腸管出血性大腸菌(EHEC) [食の安全、安心]
症状 | 潜伏期間 | 伝播形式・由来 | その他情報 |
出血を伴う水様下痢。下痢は多様。下痢便に白血球を認めないことでカンピロバクター、腸管侵入性大腸菌、赤痢と鑑別ができる。発熱はない。溶血性尿毒症症候群などを引き起こすことがあり、幼児で10%が合併しその内2~7%死亡。高齢者は50%の致死率溶血性尿毒症症候群下痢が発生後2~14日後に発症微小血管性溶血性貧血、血小板減少、腎不全、中枢神経系症状を主徴 | 3~8日間多くは3~4日 | 汚染食餌からの経口感染。密集した環境でヒトからヒトへの二次感染。水系感染。ウシが宿主。ヒトは機会宿主。羊、馬からの報告もある。 | 病原体:O157:H7・O17:H18・ O26:H11・O111:H8・ O104:H21・O1:K1・ O96:H21・O113H21・ O117:H4・O121・O145・ O172 耐酸性でph2~4でも生存 可能(増殖はない)5歳以下は溶血性尿毒症症候群の合併が多い。菌の排泄は成人で1週間、小児で3週間の例あり。菌陽性者は抗生物質を中止してから2日以上経過した糞便を24時間おいて検査し、2回菌が陰性であれば調理業務OK・発育温度域:2.5~45℃・増殖ph:4.4~9.0・熱抵抗性: O157:H7 65.5℃0.14分 |
大腸菌にはいろいろなタイプのものが存在します
もともと人や動物の腸の中に存在するもので
その中でも最も危険性が高いものについてシリーズで
症状、潜伏期間、伝播形式、その他の情報に分けてお送りします
これから気温が上昇して非常に危険度が高くなってきます
確かに5~9月に食中毒の発生は高くなってきますが、これは大規模食中毒が多く発生するせいで、
むしろ3~4月、10~11月の季節の変わり目は人の体力が弱っている時期ですから
小規模ながら頻発する可能性があります
十分な注意が必要です!
もし下痢が発生した時には決して下痢止めは飲まず、病院に直行することが必要です!
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