SSブログ

水産物のリスクー貝毒 [食の安全、安心]

あさり、ホタテなどの二枚貝麻痺性貝毒麻痺①海域の公的機関による管理体制の確認・海水温調査・プランクトン調査・貝毒検査・出荷規制の有無②3月~夏③カキ、イ貝、ムール貝(ムラサキイガイ)、パーナ貝、あさり、赤貝、はまぐり等二枚貝の輸入品の点検
ムラサキイガイ、ホタテガイ下痢性貝毒下痢、腹痛

これからのシーズンに増えてくるのが貝毒です

基本的には海水温が上昇し

海水の富栄養化によって、赤潮が発生し

そこに含まれているプランクトンを貝が摂食することによって起こるもので

主なものとしては上表のようなものですが

詳細には以下の様な物があります


【麻痺性】 

有毒渦鞭毛藻:アレサンドリウム・カテネーラ/アレサンドリウム・タマレンシス 

原因毒素:サキシトキシン、ゴニオトキシン、ネオサキシトキシン 

・毒素は水溶性
・ヒト致死量1mg(3千~2万MU/60kg)
・食後30分で口唇、舌の痺れ→全身運動失調→12h以内に呼吸困難→死亡(12時間を越えれば回復) 

原因貝:紫貽貝・はまぐり・帆立貝・赤ざら貝・あさり・カキ・コタマ貝・緋扇貝・バイ貝

【下痢性】 

有毒渦鞭毛藻:ジノフィシス・フォーチ 

原因毒素:ジノフィシストキシン、オカダ酸 

・下痢、吐き気、腹痛が主症状
・食後30分~4時間で発症→約3日で回復 

原因貝:帆立貝・紫貽貝・コタマ貝・あさり・トリ貝・赤ざら貝・イタヤ貝・バカ貝・はまぐり

【神経性】 

有毒渦鞭毛藻:ピチコディスカス・ブレビス 

原因毒素:ブレベトキシンB 

・毒素は脂溶性
・麻痺性貝毒とは違ったマウスの致死曲線 カキ(米フロリダ)

【記憶喪失性】 

珪藻:ニッチア・プンケンス・フォーマ・ムルチセリエス 

原因毒素:ドーモイ酸 

・記憶の喪失や混乱
・重症は致死 

原因貝:紫貽貝(加大西洋岸)

これらの発生機序は:渦鞭毛藻→(赤潮)→摂食→中腸線に蓄積と言うことになり

ノロウィルスと基本的には同じ蓄積です

基本的な制御については
  海水温の観測(赤潮観測)→麻痺性4MU(マウスユニット)/g・下痢性0.05MU/g     
      マウスユニット・・・体重20gのマウスが麻痺性15分(下痢性24時間)で死亡する量
  プランクトンの減少→貝毒の減少(出荷停止~連続3回規制値以下→出荷再開)

以上の様になり、漁業関係者には漁協などを通じて情報が提供されていますが

個人で潮干狩りなどで採取した場合、その情報が入りませんので注意が必要です!

個人では赤潮の発生ニュースなどに注意することが重要です!

 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。