科学者の自己満足!? [人獣共通感染症]
http://www.so-net.ne.jp/news/cgi-bin/article.cgi?gid=sci&aid=20090512-570-OYT1T00414
昨日、WHOをはじめとする新型インフルエンザ研究チームによって
サイエンス誌に「新型インフルエンザの致死率0.4%!」と言うニュースが夜のニュースを駆け巡った!
何でこの時期に?
正直な感想である!
疫学研究することは非常に重要であり、これからの対応を考える点からも科学者として当然のことである
しかし、本当にその分母=推定感染者数はどこまで正確性を示すものなのか!
その発表は今の時期で本当によかったのであろうか?
この発表内容全文を読んでいないのでこの発表そのものを評価は出来ないが、
危機感を意識付けるためにはいいことであろうと思われるが、
報道はこの「0.4%」を断片的に報道し、研究内容全文を報道することはない
センセーショナルに扱うことが一般マスコミの通例である
そんなことは事前に十分予測されうることであり、
疫学研究の内容を随時発表をしていくことは評価するものであるが
その手法にもっと慎重であって欲しかった!
文章で流すのは一方的であり
科学者の自己満足にしかなりえない
リスクコミュニケーションの立場から言えば、双方向でなければ真意が伝わらず
それはコミュニケーションではない!
結果、部分的断片的なセンセーショナルな部分だけが独り歩きを始め
「危機感の意識付け」から「危機感の扇動」にもなりかねない
科学者の発表は諸刃の刃である
その点を十分に考慮した対応が望まれ、今回のものについてはその点で自己満足的な発表と疑ってしまう!
科学者は常に謙虚である必要があり、庶民の立場に立った対応が望まれる!
安易に「致死率」を発表して欲しくない
そこには対応の是非もあるし、政治的な要素も含まれてくる可能性があり
分母の推定感染者数は不顕性も含め先進諸国においても予測しがたい
分子の死亡者数にしてもそれが果たして正しいものであるか
もしかすると表面化しないスラム街などでの死亡者もある可能性もある
いずれにせよ、発表内容は科学的であっても、リスクマネージメントの観点から
少し片手落ちと思われる
自分たちの発表内容がどのように広がっていく科まで予測した発表を望むものである
我々、庶民はいずれにせよ
このようなことに一喜一憂することなく
基本的な自分たちが出来うる予防措置を徹底していくことが重要だと思います!
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