マグロからの水銀 [化学物質]
米自然史博物館(American Museum of Natural History)のチームによる米国の料理店やスーパーマーケットで売られているすしネタのマグロを調査で
ニューヨーク(New York)州、ニュージャージー(New Jersey)州、コロラド(Colorado)州の料理店54店、スーパーマーケット15店で売られていたやトロのすし100個を対象に行われた。マグロの種類をDNA試験で特定したうえで水銀含有量を調べた結果
体重60キロの女性を想定し、この指標に基づいて計算したところ調査したメバチマグロのトロでは平均0.351マイクログラム、赤身では0.344マイクログラムと制限量を超える数値が検出された。またクロマグロでもトロで0.123マイクログラム、赤身で0.180マイクログラムと超えていた。入手されたすしネタのうち、キハダマグロは赤身しかなかったが、これも0.164マイクログラムだったらしい
この数値だけを見れば確かに
「調査したマグロのすしネタすべてで日本政府や米環境保護局が制限摂取量としている水銀含有量を超えていた。特にすしネタに最も使われることが最も多いメバチマグロの平均含有量は、1個食べるだけで、世界保健機関(World Health Organisation、WHO)や国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organisation、FAO)が妊婦に注意を呼びかけている摂取量を超える」とEPAでは報告している。
この結果は事実であると思うし、フィクションとかではないのは確かだと思います
水銀は地球上においては地殻などに水銀が比較的豊富に存在する。これら自然界に存在する水銀は水系環境において非酵素的反応や微生物の作用によって有機水銀に変化し、食物連鎖を通じて、大形魚類や、深海魚、海洋動物に蓄積される。厚生労働省はキンメダイやカジキ、マグロなどの魚類、クジラ、イルカなどの海棲哺乳類に含まれる水銀が胎児の発育に影響を及ぼす恐れがあるとして、妊娠中かその可能性の有る女性は、魚介類の摂取量や回数を制限するように注意を喚起している
栄養摂取に占める魚介類の割合が多い日本では、メチル水銀の摂取量が諸外国に比較して比較的高いことが知られている。メチル水銀の摂取量の地域的特徴は、マグロ類の消費傾向とよく一致し、関東地方などを中心とする東日本で高く、中国地方から九州北部にかけて比較的低くなっている。
魚介類は栄養的にも優れた食品であり、バランスの取れた食生活をしている限りは、通常は微量の汚染物質による健康影響を心配する必要はあまりない。一方、発育途中にある胎児の神経系は、メチル水銀の影響を最も受けやすいと考えられる。魚介類にはある種の不飽和脂肪酸など、胎児の発育などにも有効な成分も多く含まれており、魚介類中に含まれる微量のメチル水銀が、胎児の発達にどれほどの影響を及ぼしているかは、研究者によっても見解が分かれるところである。欧米の政府機関は、基準を設けて、マグロやカジキなどの摂取制限を行っている。特に妊婦や妊娠する可能性のある女性は、メチル水銀を多く含む大形食魚やイルカ、キンメダイなどの魚介類などを、基準より食べ過ぎないよう注意するとよい。なお、マグロなどの魚介類は有害物質のセレンを含んでおり、これがメチル水銀の毒性を軽減させているとの可能性も指摘されているが、詳細は不明である。
ただ調べられたものはその固体すべてを調べたものではないし、他の個体はどうかということも言えず、
同時に果たしてどれだけの方がどれだけの量を摂取するかは不明である
既に、この点については分かっていることでもあり、このニュースだけ、調査だけを捉えて、「危険」だとするのはいかがなものか
近くに影響するためそのマグロがどこで生まれ、どこを回遊し、どこで漁獲されたか
回遊魚であるため特定は困難であり、一方でそれらの状況によって固体ごとに数値が変わってくる事もある
これらのことを前提として現状の厚生労働省が出し2005年11月2日に公表いたしました、「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項」についてのパンフレットにある1週間で80gまでを意識して摂取することで、胎児への影響は制御されるものと思われます。
尚、水銀の体内半減期は2ヶ月です。胎児は出しようがないため特に妊婦の方に注意を呼びかけているものです。胎盤ができるのは妊娠してから4ヵ月後ですので、その時点から注意をすれば基本的に問題はないと思われます
おいしいからとかいって一部の食品を偏って摂取することは何を食べても栄養学的に問題がありますので、多種類の食品を日常的に摂取することを心がけることが何にしても一番大切です。
- ショップ: ayukaman
- 価格: 1,800 円
コメント 0