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食品が有害であるということ…4 [食の安全、安心]

前回は化学的危害についてのことを書きましたが

摂取量についての生物学的危害についても少し触れておきます

 

夏場の食中毒で多いのが生み由来の「腸炎ビブリオ菌」、海中に成育し、海水温が15℃になるとそれまで泥中にいたものが海水中に出てきて、魚類等に付着して人の手に渡ってきますが

これの発症菌量は10の6乗~10の9乗/ヒトと一般的には言われています

ここでいうヒトとは60kgの成人です

 

何だ凄い量じゃないかという人がいらっしゃいますが

腸炎ビブリオの世代時間は至適温度であれば約10分です

10分あれば倍になるということです

ですから1時間あれば43億匹になります

ただ反対にいえば量が少なければ、発症はしないということになります

 

最近の食中毒で増加しているカンピロバクターで5×10の2乗で比較的少ない量で発症します

同じようにサルモネラ菌の場合、種類が多いんですが、一般的なもので10の2乗~10の5乗

大きな問題になった病原性大腸菌の場合、10~10の2乗といわれています

 

このように菌が付着している量によって発症するかどうかが決まってきますので

極端な話、1匹ついていただけではまず発症はしない

 

このように微生物においても摂取量によって、菌の種類によって有害性が発揮されるかどうかが決まってくるということになります。

これらはイカやニシン、サバなどの冷たい海域にすんでいる魚の寄生虫であるアニサキスなどについても同じことが言えます。

 

そのため、固有の毒性があっても、摂取する量によっても有害性の出現には至らないことがあるということです。

ただこれら生物学的なものの場合、対外排出されやすく、排出されない寄生虫などの場合は有害性の持続が起こりえるということになります

 

これらは化学物質も体内蓄積性によってもその有害性の状態に違いが出てくるということになります。

一般的には蓄積性があるものほど深刻な状態になりやすいということになります

 

 

 

 


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