食品が有害であると言うこと・・・7 [食の安全、安心]
その食品が有害であると言うことの新たな要因のひとつとして
その食品に含まれている物質の「体内残留性の問題」があります
それはその食品そのものに含まれている成分とともに、外部からの侵入の2種類があります
前者で言えばビタミンのことがあります
ビタミンCは水溶性であり、体内には600mgしかためることができないと言うことがあります
このため、ビタミンCにおいては過剰症が少なく、紫外線や喫煙などによって消費されていきますので、常に補給をしていかなければならず、余分に摂取したビタミンCは健康な人であれば輩出されてしまいますので、問題はありませんが
ビタミンAは脂溶性のため、摂取すればどんどんと体内の脂に蓄積していく可能性があります。
このためそれによる過剰症が起こりやすいということになりま
このように人体にとって必須のビタミンであっても、有用性がある代わりに、過剰症と言う有害性も併せ持っているわけです
このように食品そのものに含まれている成分によっても 有害性が発揮する場合もありますし、
もっと重篤な症状を引き起こすものとしては外部から侵入した物質があります
そのもっとも有名なものとしては「イタイイタイ病」で知られるカドミウムがあります
カドミウムは自然界では鉱山などから流れ出たりしますが、それに汚染された水によってコメが汚染されることがあります。
こられは本来、検査がされ、それに寄って処理されるのですが、それの管理を農水省が業者任せにして、市場流通されていたことは最近の大きなニュースでした。
同様に水銀も地殻にも含まれていますし、それが流れ出して小さな生物に取り込まれ、食物連鎖の中で、大きな生物に移行していきます。
現代で問題になっているのは「まぐろ」などがそうです。
決してマグロに限ったことではありません
多くの水生生物には蓄積しています
ただ、問題はその量が多いかどうかであり、当然、食物連鎖の頂点に近いものほど蓄積量は多いと言うことになって「まぐろ」「いるか」などに食用のものでは最も多く蓄積している可能性があるというわけです。
回遊魚であるため、どうしてもその濃度の高い地域で摂取をしてしまうものと思います
反対に、ダイオキシンは脂溶性で人が作り出す有害物質です
そのため人はそれを摂取すると排出することは出来ず、唯一排出できるのはお母さんが子供にあたっる「母乳」と言うことになります。
人が作り出すものですから近海魚に多く、アジなどの脂の乗った魚に多く検出されています
このことは牧場で放し飼いの機会が多い牛にもいえることが出来ます。その母乳、要するに牛乳から検出されることもありますが、地上より水中のほうが濃度は高いです
以前にヒ素でひじきが汚染されていると言う研究結果をイギリスの研究所が発表したことがあります
これら以外にも地殻から出てくるものとしてさまざまな重金属類があり、重金属類の多くは毒性の強いものも数多くあります。
同様に放射性物質も消滅期間が長いもののひとつです
このように体内にどれだけ残留するかによってその有害性が現れてきたりします
ただこのように書くと危険なものばかりと言うことになりますが、ここで関係してくるのが固有の毒性があって、残留性があっても、摂取量が少なければ有害性による問題の発症はないということです。
固有の毒性、摂取量、生体の応答力、その存在形態とともにヒトの体内残留性もお互いに関連しあいながら、有害性を発揮することもあれば、そこまでは到達しないと言うことにもなります
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過剰な摂取よりバランスのいい食事が大切です。
もちろん、有害な残留物質も問題です。
ただ、現在の自然環境の中でこれを全く排除して食することは困難です。
もともとの日本人的な思想に立ち返り。。。
山、川、海の環境保全が全く持って重要なのです。
日本人の本来の心が回帰されなければ何も解決しません。
by 夢一番! (2010-08-15 20:41)