食が有害であると言うこと・・・10 [食の安全、安心]
ここまでいろいろな食にかかわる有害性について書いてきました
これをお読みになられた方の中には
「そしたら何か体に異常が発症しなかったら、有害性はないというのか」と言われる方もいらっしゃると思います。
決して、そういうことではありません!
目に見える異常が発症しなければそれでよいという問題ではなく、
異常そのものはなくても「体内残留性」のために、一生かかって最後の最後というか
平均寿命あたりの年齢になってから、異常が現れる場合もありますし、
徐々に体を蝕んでしまっているとか
ご本人には際立った異常がなくても、その子供、その又子供というように次世代以降に問題が発生することもありえます。
アトピーなども、何が原因かは別として、少なくとも先天的アレルギー体質の子供が生まれてきているわけですから、その親の世代もしくはもう一世代前からの何かによって、孫子の代に出現したことではないかと思います。
ただ、その点において言えば、何かの直接的有害物質(生物学的、化学的なものを中心として)によって現れてきているものもあれば、
単にその食習慣によっても発生していることも考えられます
親が好き嫌いが多いと、親の体質が子供の異常に表れて来ることも考えられ、そのメカニズムは、「これ」と言うように決められるものではありません。
「食品」に限って言うと、「安全な食品は何一つない!」と言うことです。
それがたとえ安全だと言うものであっても、食べ過ぎたり、食べなかったりすることで栄養学的な有害性を生み出します。
塩は安全か、非安全かといえば、何かの化学物質に汚染されていれば非安全と言うことになりますが 、普通は「安全な食べ物」です
しかしそのとりすぎは、体内のナトリウム濃度をあげ、そのことで腎臓に負担をかけてしまったり、高血圧などの生活習慣病を誘発し、それががんや動脈硬化を起す遠因になることもあります
ですから、どの食品においても「絶対安全な食品」は、この世の中に存在しないと言うことになるわけです。
動物性脂肪しかり、炭水化物しかりです。
ですから、有害性の問題を論じる時には、基本的に栄養学的な内容については除外して考える必要がありますし、そのものによってその人になんらかの異常が発生しえるものについて、もしくはその次の世代に影響が起こりうることについて論じるしかないわけです。
一部の栄養学的な問題についてはわたしのもう一つのブログの「微生物のサプリ百科」をごらんいただければと思います。
サプリメントそのものを完全に否定するわけでは決してありませんが、
食品である以上は、多くは「益にも害にもならない」ものも多くあり、どちらかというと「害になる可能性のあるもの」のほうが多くあったりしますし、
食に求められる6つの要素の中で、安全性、栄養性、保存性、旨み性、便利性は一応クリアできても、経済性においてどうかというようなものもあります。
本来そういう栄養素について言えば、普通の食事で摂取すべきものであり、体に以上があれば、むしろ早く病院に行って診察を受けるべきです!
勝手な自己判断こそが一番危険なものであり、きちんとした専門家に見てもらってから、その対処について相談することが重要です!
案外、安全性は自分自身が放置している課題かもしれません!
この点で言えば、決して食品の生産者や製造企業を擁護するわけではありませんが、
消費者が一番「無知」なことも多くあります
買物をしても、すぐにうちに帰って冷蔵庫に入れない!
魚を処理したまな板包丁で、サラダを作る
半熟の卵がおいしいからと言って、そういうものを作って時間を置いて食べる
犬や猫などのペットと無造作にキスをする
非常に危険極まりない行為をされています!
そのことによって自分が病気になるか、死亡するか、本当に覚悟をもってされていますか?
食べ物やペットや人のせいにしていませんか?
もっともっと、自分たちの身の回りのことを知っていただきたい!
同時に、昔、こうだったからと言う考えも、現代社会で有効なものもあれば、無効どころか、逆に大変危険なこともあることも知っておいてください!
隙間風だらけの、床がすこし高い昔ながらの家屋に住まわれている方はほんの一握りになってきています。
猪が出る、熊が出る・・・出るのではなくて、彼らのテリトリーに自分が侵入しているのではありませんか?
有害性の問題、課題は単にそのものだけの問題ではなく、それを必要とする現代社会が作り出してしまった面もあることを認識していただきたいと思います
そのもっとも特徴的な食品にかかわるものとして「食品添加物」があります。
次回以降では、この食品添加物を取り上げてみようと思います。
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