遺伝子組み換え「サケ」 [リスク]
新しい遺伝子組み換えの生物が出てきた
この遺伝子組み換えについては有害性の議論は、現代の科学ではおそらく「安全生が高い」と言わざるを得ないだろう
ただ、それがなん世代先に及ぼす影響について、誰も分からないとしか言いようがない
全く存在していなかった「無」のものである以上、原始人がはじめて目の前にある生物を口にするのと同じリスクなのかもしれない
その繰り返しの中でしか、「安全性」についての確証は得られないように思う
この有害性を考えるときに、当然、同時に生態系への影響、持続可能な環境なども合わせて考えられる必要がある
その点で、養殖だから野生化は極めて少ないと言う論議は、今のペットなどの放流などを考えれば、それを経営していた企業が、何らかの理由によって養殖網を破らないとはいえるものではなく、「ない」と決定付けるのはいかがなものかと思われる
将来どのような事態が起こるかは誰にもわからない
食糧危機という命題については確かに有用性は考えられるかもしれないが、それについても有用性が今認められたところで、有為性があるかは判断できるものではない
宗教的な見解は別として、果たしてどこまで必要なものなのか、十分な議論(単に安全性という議論に限らず)をしていかなければ認められる劇ではない
ましてとうもろこしをはじめとする農産物の遺伝子組み換えについては、一部の農薬企業が開発をしており、世界の食糧を一部の私企業に牛耳られてしまうと言う危険性が現実にある
そういった点からも、一私企業が世界の食糧について牛耳る現実も考慮されなければならない。
果たして「サケ」がその世界の食糧危機に有用性、有為性を持つ生物なのか
むしろ、企業の経済的理由のほうが強いという感覚しかもてない!
遺伝子組み換えの技術は確かに非常に優れた技術であり、医学会では当然のことのように使われ、その有為性も発揮している
しかしこと食料ということになれば、そういうわけにも行かない
単に、そのものの安全性だけではなく幅広い論議がされるべきであろう!
魚も大豆やとうもろこしのように加工品に使用されてしまえば、そこに消費者の選択権を脅かすものになりかねない
遺伝子組み換え食品を考える事典―光と影を正確に見極めるために (健康双書)
- 作者: 藤原 邦達
- 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
- 発売日: 1999/10
- メディア: 単行本
- 作者: 藤原 邦達
- 出版社/メーカー: 家の光協会
- 発売日: 2000/07
- メディア: 単行本
遺伝子組換え作物と穀物フードシステムの新展開―農業・食料社会学的アプローチ (農林水産政策研究叢書)
- 作者: 立川 雅司
- 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
- 発売日: 2004/01
- メディア: 単行本
- 作者: 渡辺 雄二
- 出版社/メーカー: 青木書店
- 発売日: 1997/03
- メディア: 単行本
- 作者: 日野 明寛
- 出版社/メーカー: 幸書房
- 発売日: 1999/07
- メディア: 単行本
図解でわかる危ない食材―気になる農薬・遺伝子組み換え・養殖魚介の安全性をチェックする
- 作者: 渡辺 雄二
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 1999/11
- メディア: 単行本
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