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食が有害であるということ・・・11 [食の安全、安心]

ちょっと間が開いてしまって…

今日は化学的危害にかかわるものの一つとして

食品添加物についての評価を書きます

 

今、日本で使用されている食品添加物について言えば、決してそれを食べることによってすぐに問題が起こるとかということはないと思います

 

ただ、ずっと話をしてきていますように

食品の有害性については、その摂取する物質が持つ毒性以外に生体の応答力や同時に摂食する物質との関係、体内蓄積性などさまざまな観点から評価をされるべきであると思いますし

食品添加物そのものは元々食品に含まれているものではなく、あえて追加して転化するものですから、 余計なものであることには変わりありません。

 

過去にも認可されていながら、いつの間にか認可が取り消されたものもあれば、業界からの圧力的なもので認可になったというようなものもあり

科学的な根拠以外に政治的、経済的理由から認可されたものもあります

 

そういう点で言えば、認可されてるからと言って科学的に絶対安全とはいえませんし、このブログでも書きましたが、「絶対の安全」なんていうものは、この世の中には何一つありません!

食品添加物の個々のお話をする前に基本的な食品添加物に対しての考え方を整理しておきます

 「食品添加物」は、トータルとしての食品の安全性を確保し総合的な品質管理を強めていく取り組みの一つの分野として位置づけられる必要があります

②食品添加物は、(1)食品の製造上必要不可欠であったり、(2)食品の腐敗や変質を防止したり、(3)消費者の嗜好を満足させたり、(4)製造コストを低減させたりするなどの目的で使用されます。

したがって使用そのものについては一概に否定できるものではありません。

消費者の日常的な暮らしの中で、これらとともに食品の安全性を十分に考慮した総合的な判断をが必要です。

③食品添加物使用基準は国際的にもその追及が求められている「リスクアナリシス(リスク解析)」の考え方を基本とし、上記1―2の考え方と併せて判断を行われる必要があります

科学的にリスク性についての評価を行い(リスクアセスメント)、それに基づいてそのリスクの許容度を決めたり、リスク低減の対策を講じ(リスクマネージメント)、このことを前提として消費者への情報の提供の強化、相互理解の促進(リスクコミュニケーション)を図られなければなりません。

(1)個々の食品添加物は、ADI(1日許容摂取量)によって基準化することを基本であるとは考えます。

  

 化学物質による人体への影響は「用いる量」と「毒性に強さ」に規定され、ある量以下では毒性を示さないこ

 とがあって、その毒性を示さない量を「閾値」と呼び、この閾値の存在が明らかになっているものについては

 「一日許容摂取量(ADI)」が定められています。

 「発がん性」については、従来「閾値」が存在しないとされてきましたが、科学の進歩の中で、発がん性物質

 においても「がんの発現」に結びつくためには、いくつかの過程を経なければ発ガンしないことがわかってき

 ている物質もあります。

  

  (2)食品の原材料について消費者への情報提供の強化を図り、食品添加物についての産消ともに正しい認識

   が持てる取り組みの強化を図られることが必要です。

④以上の考え方に基づいて具体的には以下の立場で個別の食品添加物について対応していくことが必要です。

 

(1)食品添加物使用の是非は、安全性評価を第一義としますが、安全性評価の如何にかかわらず、使用し

   なくてすむものは、可能な限り使用しないという「総量規制」の考え方を基本とすることがまず重要です。

(2)使用する場合は、安全性、必要性、有用性を検討した結果、消費者にとって明らかに有益であると認めた

   場合とされる必要があります。

   消費者にとって有益でないものは使用される必要性はなく、安全性以外にこの有益性も追求されるべき

   です。

(3ただ有益性があっても、必要最低限の使用に抑えることが重要です。

  いたずらに使用量を増加することは有益性をも崩してしまいかねません。

(4)使用に当たっては、添加物の中身を、本来、食品を扱う流通業は仕様書等で正確に把握していることが

  重要であり、単に製造者任せにしてはいけない課題であり、安全性や有益性はこの相互の内容確認をす

  ることによって成立するものです。

(5)食品添加物の安全性評価は、現時点においての毒性学や分析技術の科学水準に基づいて得られた結

  論であって、将来にわたって絶対的なものとはいえません。

  従って、現在、安全性に問題があるとする食品添加物、また、安全性に問題はないとする食品添加物とも

  に、今後の科学的知見による再評価、見直しを不断に継続することが必要です。

(6)データがなく、食経験がないかあるいは添加物製造、加工時に有害物が生成される可能性のある「既存

  添加物」の使用は控えられる必要があります。

  

  既存添加物(いわゆる昔、天然添加物と呼ばれていたもの)においても、100%の天然のものはなく、そ

  れを抽出するために、化学的処理をくわえており、単に元の原料がそうだということですし、化学合成のも

  のは一律の製品規格になっても、天然のものはその原料が育った環境によっても、影響を受けて同じ品質

  にはなりません 。

  ですからどうしても科学的な処理が必要になってくるわけです。

  ただし、現在代替できないものは使用目的を明確にし、必要最低限の使用とされるべきであり、化学合

  成、既存という分類にかかわりなく、同じ目で判断される必要があります。

 

以上のような食品添加物に対する基本的な考え方を前提として、ただ認可されているから使ってもいいというような、安易な使用は認められるべきではないと考えます。

 

たとえば保存料は、その前に本当にそれだけの日持ちをさせることが消費者にとって有益なのかということを前提として、製造工場の衛生問題を横において、なし崩し的に使用されるべきではないと思います。

微生物管理の基本は「つけない」「増やさない」「殺す」です。

「つけない」ようにすることを前提として、万が一それがついてしまっても時間や温度の管理さえすれば「増やさない」ですむわけですし、多くの微生物の場合は、一定量にならないと人に有害性を発揮することはありません。

先に「殺す」ことばかりを考えていると、結局「耐性菌」の問題にもつながってくるんです!

耐性菌は100%彼らが自然発生的に生まれたわけではなく、ある意味、ヒトによって作られてしまったものでもあります。

 

個々の食品添加物については次回以降に掲載します。

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