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カモ→鶏の直接感染は多分考えにくいのでは… [人獣共通感染症]

鶏舎のネットに穴があったとか言われているが

これにしても当初の発表ではこれまで2度の点検をしたとの発表だった

それに対してブログでも指摘したように

保健所も農政局なども摘発主義で、予防を徹底するという考え方が元々ない面がある

点検しても後の確認をしていなければ、意味のないことであり

いろいろと消毒の問題とかも出てきているが

いったい点検に回った人間はどんな点検をしてきたのか

いつもよく講演でも言うのだが「見てるだけぇ~」は点検とも、監視とも言わない

管理基準があって

その管理基準に適合しているか、実情も考えながら臨機応変であっても

その基準との違いを具体的に明確にして

そこを改善し、それを逸脱しておればその対応措置をとり

記録に残し、その記録に基づいて検証をしていく

この場合であれば、確認をしていくという

管理のあり方そのものが農家任せになっているのではないか

確かに農家の自己責任は前提ではあるが

それをきちんと指導していくのが専門家の役割でもあり

それができないの行政は存在価値のないとしか言いようがない

自己責任は決して農家だけではない!

行政にもその責任の一端はある!

 

それにカモくらいの大きさとなると、直接鶏舎に入り込むことは少ないようにも考えられ

むしろ雑食性のカラスやその他の形状の小さい鳥の侵入を前提として点検は必要であり、穴が小さいとか、この隙間は大丈夫とかという考え方も捨て去るべきであろう

あらゆる可能性を考慮して点検することが点検である

ケアレスミスは誰にでも起こりえる、見過ごすこともある

ただその時に点検と合わせて、農家に対して丁寧に問題の発生要因を指導しておけば

誰かがミスをしても誰かがカバーができる

そういったこともやっておくことが必要であり

水、車、人などの媒体となりえるものの管理においても同じことが言える

もっと農家の立場に立って専門家としての責任逃れの点検実施ではなく

懇切丁寧な指導が求められるのではないだろうか

これは今回の鳥インフルエンザ問題だけでなく

ノロウイルスの食中毒、カンピロバクターの食中毒や

食品表示違反などにおいても同様のことが言える

 

単に「営業停止」「企業名公表」などの罰則主義ではなく、そうならないための事前の対応がどれだけできたか

その点についての分析と反省が欲しい!

 

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