根絶を目指すのではなく、衛生面での仕組みの確立を! [人獣共通感染症]
記事にもあるように、ウィルスが定着している国々の大きな問題点として
鶏の衛生的な処理が行われていないことがあげられる
と同時に、鳥インフルエンザの伝播、増殖、成長の過程は
鳥と豚と人の共存しているような生活環境にある
そういう状況下で本来、種の壁を越えにくいウィルスが何世代かの成長過程の中で、
人のレセプターにあうように変異をしてきた結果だろうと思われ
そこに常に濃厚接触をする生活環境が広範に広げていったことが伺える
定着しているものをすぐにどうこうはできないにしても
鶏の肥育、解体、運搬、販売の仕組みにおいて衛生的な管理を進めていくことで
少なくともこれ以上の拡大は十分に制御が可能である
根絶することを目的としていくと、体制のついた菌の出現を生み出す可能性もある
突然変異は常に繰り返して起こりえる
それを追求していくこともある面では必要であろうが
その前に、衛生的な生産管理の仕組みは人の力で創りえることである
それに、それができなければ、新たな変異も起こるかもしれない
もともと人類はウィルスとの戦いを続けてきた
打ち勝てば、新たな耐性菌が生まれ、またそれの繰り返し…
殺すことを先に優先するのではなく
微生物の制御の基本である「つけない、増やさない、殺す」という順番で
そのための「つけない」「増やさない」にもっと重点を置いた仕組み整備をしていかなければ
単なる繰り返しを生み出すだけになってしまう・・・
共存することは難しいかもしれないが、もし強毒性でなくなれば、共存も可能なのかもしれない
また、この世の中に存在するすべての生き物は何らかの役割を持って生をなしている
その点からも、鶏インフルエンザウィルスがどのような役割を果たしているのかはまだ不明ではあるが、
殺すことより、衛生管理は誰にでもできることであり、
一刻も早く制御のための仕組みづくりを勧告、教育、援助などをしていくことが重要だろう・・・
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