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111に限ったことじゃない! [微生物危害]

この間、日本では確かにO157による食中毒が多く発生してきているが

O111によるものも過去には数多く例がある

それだけではなく、O26での例もある

 

肉を多く食べる海外ではさまざまなものが起こっている

この病原性大腸菌と呼ばれるものは

 

腸管病原性大腸菌(EPEC)

 

主なO血清型

18,26,44,55,86,111,114,119,125,127,128,142,158,166

腸管上皮細胞の微毛を破壊し発症

潜伏期間:ボランティア実験9~12H(6~72H)

主症状:

水様膿粘血便、高熱、嘔気、嘔吐で以外に腹痛、頭痛、渋り腹、脱水症を発症

1歳以下の乳幼児夏期下痢症母乳栄養児には少ない

自然感染は乳幼児に限られる

毒素現性大腸菌(ETEC)

主なO血清型4,6,7,8,9,11,15,18,20,25,27,29,63,73,77,78,80,85,114,115,126,128,139,148,149,153,159,166,169

腸管内で毒素(エンテロトキシン)を産生

潜伏期間:10~15H(10~72H)

主症状:水様下痢、腹痛で以上のほかに微熱、酸血症、虚脱、脱水を発症する

3~5日で回復

発展途上国旅行者に多い

腸管組織侵入性大腸菌(EIEC)

主なO血清型28,29,112,121,124,136,143,144,152,164,167

腸管上皮細胞に侵入し、細胞破壊

潜伏期間:10~18H(10~72H)

主症状:

水様、10%程度の患者は粘血便、発熱、腹痛、倦怠感、渋り腹で以上のほかに嘔気、嘔吐

発展途上国旅行者に多い

腸管出血性大腸菌(EHEC)(VTEC,STEC)

 

主なO血清型26,103,111,113,121,128,145,157pH2~4でも生存可能

ファージ型のものが「志賀毒素Ⅰ型、Ⅱ型」を産生=赤痢の毒素

潜伏期間:3~4D((3~8D)

主な症状:

下痢→血便、嘔気、嘔吐、腹痛

合併症(患者中2~7%、幼児の場合10%程度溶血性尿毒症症候群(HUS)合併症患者のうち2~7%程度が死亡、高齢者の場合は50%の死亡率

指定伝染病(第3類感染症)

腸管凝集付着性大腸菌(EAggEC)(EAEC)

主なO血清型15,17,44,127,128,130,134,141

腸管上皮細胞に凝集塊となって付着し、耐熱性腸管毒を産生

潜伏期間:ボランティア実験20~48H

主な症状:

水様→膿粘血便(遅延性)、高熱、嘔気、嘔吐、腹痛

一般的に幼児に遷延する慢性下痢の原因

75%は急性下痢で25%は3W~5M継続

*潜伏期間等でHは時間、Dは日、Wは週、Mは月をあらわす

これらは学者によって分類方法が違う場合があるが主なO型血清の病原性を持った大腸菌です

発症内容から、何かがわかる場合もあります

これらの菌の発育温度は2.5~45℃といわれ

発育pHは4.4~9.0

発症菌数は極めて少なく10~100程度で発症することが言われています

昨今のグルメブームにより、生食が増加し、普段食べなれない食材が食べられる用になってきて、調理方法も変わってきています

問題を起こした業者が一番の問題であることは言うまでもありません

しかし、それを管理しきれていない厚生労働省、保健所の責任

同時にそういうグルメを求める消費者自身の責任もあわせて考えていく必要もあります

ゼロリスクはどこにも存在しません!

もしかすると何かがおころかもしれないという危機意識だけは常に持っておかなければなりません!

社会の環境も変わってきています

従来、木の窓はアルミサッシになり

海外旅行にも誰でもが気軽に行けるようになりました

多くの食材がいつでも手に入るようにもなっています

それだけリスクも核からすれば極端に増えているという認識が必要です!


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