どっちもどっち [微生物危害]
結局は責任の擦り付け合いでしかない!
消費者がそこにまったく存在していない!
一企業の中でも同じことだが、企業間でも同じ
それぞれの仕事をもしきちんとルールどおりしていても
そのつなぎ目、いわゆるインターフェイスの部分ががっちりとかみ合っていなければ
結局、安全性の確保はできない
単純な話、いくらいい商品を作っていても、運送屋さんのトラックでの冷やしこみができていないと、微生物は増殖をする
大事なのはお互いが消費者の安全性確保という視点に立って、FAXのやり取りや電話だけで済ますのではなく、確認しあうことが重要!
それに科学的検証、いわゆる検査は、そのときのそれがそうだったというだけであって、その前後、同じときに作ったものでもその塊以外はなんともないという証明はできない
検査だけに頼る、しかもそのときだけの検査で終わるなんていうのは、単に自分たちの責任を逃れるためだけのものであり、そこに消費者不在の姿勢がありありと見える!
これはスーパーでも同じことで、大手スーパーでもいくらでも表示違反の商品が並んでいる!
結局は誰も点検をしていないということであり、取引先と深くかかわることもしていない、単なる経済的関係だけの取引である証明でもある
消費者の4つの権利
すなわち、安全を求める権利、知る権利、選択の権利、意見を反映する権利をまったく認識していない
食の安全性確保というのは、このことを具体的に日常の仕事の中に落とし込んで
それを管理することである
それが、結局コストがかかるとかで何もしないで電話だけで済ませてしまう
しかし、自分たちにとってもこのことを省くことで、最後に大きな負担が待っていることを認識していない!
消費者の権利を守り、企業の安定的な経営を守っていくことで、また雇用の確保もでき、消費者の生活も安定させることができる
けっして消費者の安全性確保と企業経営は対立するものではないことをきちんと認識していただきたい
その上で、相互に契約内容の確認のための具体的な点検を継続的に行っていくこと、その原料間でさかのぼって確認をしていくこと、トレースバックして相互に確認していくよう全企業が責任を果たすようにしていただきたい!
食の安全性を確保するということは、お互いにそれを供給する企業は同じだけの責任を、それも他人様に召し上がっていただくのであるから、覚悟を持って供給していかなければならない
いまさら、いった、いわないのばかげた言い合いは子供の喧嘩と同じである!
腹をくくれ!
知らなきゃヤバイ!食品流通が食の安全を脅かす (B&Tブックス)
- 作者: 米虫 節夫
- 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
- 発売日: 2010/02
- メディア: 単行本
どうすれば食の安全は守られるのか―いま、食品企業に求められる品質保証の考え方
- 作者:
- 出版社/メーカー: 日科技連出版社
- 発売日: 2008/08
- メディア: 単行本
コメント 0