科学的に必然といえば必然だろうね [リスク]
報道内容では詳細がわからない
その研究環境やそれぞれに人の健康状態など
研究の基礎となるデータがないため、いい加減なことはいえないし
サプリメントの摂取と死亡リスクを直結させるのはいかがなものかとも思うが…
科学的には非常にリスクの高いものであることは間違いはない
なぜならそのサプリメントを摂取する人は、自分の体についてや生活習慣などのついて
もしくは人種や性別などにおける遺伝子学的な分析結果に基づいてそのサプリメントを摂取しているとは思えない
サプリメントアドバイザーがいても、彼らは医師ではないため、その人の体についてのデータを持って相談に乗っているわけではなく、一般的な知識で持って話をしているに過ぎない
そのためそのサプリメントをその人が摂取してどのようになるかを診断は不可能である
ここでビタミンD3だけは日光暴露が少ないため有用というように掲載されていたり
カルシウム摂取は死亡リスクには関係ないようなことが書かれているが
それが日本人に当てはまるかどうかは遺伝子額的に言えるものではないし
カルシウムの過剰摂取はマグネシウムとの関係やカリウムとの関係もあるし、欠席などの原因につながることもある
ビタミンAの前駆体であるベータカロチンは肺がんリスクを高めることが1990年以降確認されており、ビタミンAは日本人の通常の食事を取っている人は、必要量摂取されている
そればかりかビタミンA、E、Dは脂溶性のため、体内に蓄積する可能性がある
水溶性のビタミンCは摂取しても排泄され、体内に滞留できるのは600mg程度である
詳しくは「微生物のサプリ百科」をご覧いただきたいが、いずれにしても何もデータのない中で自分勝手なサプリメントの摂取は、あらゆるリスクを増大させる可能性を持つ
日本人において必要量が不足しているのはカルシウムであるが、このカルシウムにしても植物性、動物性によっても吸収率は変わってくる
その上、ビタミンDなどとの関係もある
何事もそれひとつを飲めば何とかなるということは非科学的であり、素人が適当な物を選んで摂取することほどリスクを高めるものはない
予防医学としてサプリメントの果たす役割はあると考えるが、自己判断は予防医学ではない!
危ない健康食品&民間療法の見分け方―それでもあなたは信じますか!
- 作者: 小内 亨
- 出版社/メーカー: フットワーク出版
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