食品工場の手洗い場 2 それって手で戻したら意味ないじゃん [食の安全、安心]
普通の水道栓は問題外だけど
足踏み敷きも使い方やそれを受ける辛苦に問題があったら意味がない
そこで登場のレバー式水道栓
しかもシンクは比較的広々と洗えるステンレスのシンプルなもの
そこまではいいとして
従業員を見ていると、結局このレバーを戻すのに手で戻してたりする
家庭でも上下に動かすレバー式があるけど
レバーの意味がわかっていない
これは手洗いをした後に、ひじなどでレバーを戻して、きれいにした手では戻さないようにするためのもの…
それをわざわざまた手で戻せば、意味ないじゃん!
こういう道具類や設備類にはそれぞれの意味がある
それを知らないで、家庭と同じように使っていたら、結局、微生物管理はぜんぜんできない!
このレバー、調べてみたら大腸菌群も黄色ブドウ球菌も、明らかに人の手由来と思われる菌がうじゃうじゃ検出・・・
その手はどこに行くの?
こういうことが知識がない!
これは従業員の問題ではなく、経営者や幹部の問題…
案外このような事がどこでも行われている
それが食中毒にまでつながるかどうかは、その後に加熱とかがあったりして何とか防げたりするけど
黄色ブドウ球菌のように毒素産生型の菌では、毒素を出してしまえば、加熱も意味がない…
なんかアルコールを振りまいていたら大丈夫みたいに思っている人が多いけど
アルコールなんて気休め程度
すぐに揮発してしまうし、一時しのぎでしかないし、有効濃度は70%前後で、普通のものその程度の濃度しかないし、空気中の水分もすっちゃって濃度が落ちてしまう…
それに大腸菌のような単純な細胞構造のグラム陰性菌には、比較的有効であっても
複雑な細胞構造を持つグラム陽性菌のミクロコッカス、バチルス系微生物、乳酸菌類などの腐敗細菌にはまったく有効性はない
このことをちゃんと理解して、工場や取り扱う原料などについても理解してそれぞれの対応が必要であるが、
それ以前の問題として、手洗いはどこの工場でも食品衛生の基本の基本であることを認識すべきである
コメント 0