まさか胎盤をそのまま食べるとは・・・ [食の安全、安心]
胎盤=プラセンタではあるが、胎児の発育にとっては重要な役割をもつものであり
これを利用したプラセンタエキスは
胎盤の持つ生理活性を失活させることなく抽出したものではある
プラセンタエキスにはヒトの生理活性を高めることにより
新陳代謝の促進、自律神経・ホルモンのバランス調整、免疫力・抵抗力の強化を持つとされ、シミ、シワ、肌荒れ等の皮膚の老化を解消し、メラニン色素の形成、定着を防止するなどの作用が報告されてはいます
中国では古くから強壮、強精、不老長寿の薬として「紫河車(シカシャ)」「胞衣(ホウイ・エナ)の名称で利用されていたみたいで
加賀三大秘薬の一つとして日本でも「昆元丹(コンゲンタン)」中に配合されていたとする報告もあります
確かにヒト胎盤にはさまざまな成分が含まれ、一般的に言う「栄養豊富(専門的には間違った言葉ですが)」なものに違いありません
胎盤に含まれるγーグロブリンには感染症を予防したり症状を軽減する作用が認められていますが、経口服用は無効で、注射による必要があります
これらのほかにも抵抗力強化作用のあるもの、ホルモン類似作用のあるもの、血液凝固への影響のあるもの等が認められたり、報告はされているものの
それぞれ抽出法や摂取方法などによって有効性が変わってきたり、
動物実験では有効性が認められても、試験管内テストでは反対の結果が出たりしているものもあり
一部においては医薬品に使用されているものの、作用の全てが解明されているわけではありません
基本的にたんぱく質ですのでアレルギーの可能性は確実にあり
化粧品などにおいても同様の症状が懸念されています
しかしそれを丸々食べるとは・・・
もう考えられないこととしか思えません
当然、感染症の可能性が確実にあります
ヒトのクロイツフェルトヤコブ病、いわゆる牛のBSEに当たる「クールー病」は垂直感染します
もうこれは食文化と言うものではなく、自殺行為に等しいものであり
たまたまどうもなかったヒトはいいかもしれませんが
そういう人においても将来どうなるかは予測できません
クールー病は「人食い人種(実質的には行事的なものだったとは思いますが)」においての風土病です
「何々は何にいい」と言うような素人や詐欺師の口車には乗らないよう十分に気をつけてください
作用の裏には反作用、いわゆる副作用が存在します
何もないいいことだらけのものはこの世の中に存在しません!
そのことを十分に認識しておいてください!
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