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何を持って確定したのか… [微生物危害]

O104による食中毒がドイツで発生しているという

しかし報道にはきゅうりから見つかったとの報道はされているものの

それがなぜ、どこで、どうして汚染されたのかはまったく掲載されていない

どのような疫学調査をされたのか…

 

アウトブレイク時の対応は、ひとつ間違えば不要な風評被害を生む

 

O104は分類学上ではO157、O26などと同じ

 

腸管出血性大腸菌(EHEC)になり

伝播形式は汚染食餌からの経口感染。密集した環境でヒトからヒトへの二次感染。水系感染。

ウシが宿主。ヒトは機会宿主。羊、馬からの報告もある。

潜伏期間は3~8日間、多くは3~4日で摂食してから72時間~96時間後のため、非常に特定がしにくい

それだけ前に食べたものを記憶している人が、いないからである

症状は

出血を伴う水様下痢。下痢は多様。

下痢便に白血球を認めないことでカンピロバクター、腸管侵入性大腸菌、赤痢と鑑別ができる。発熱はない。

溶血性尿毒症症候群などを引き起こすことがあり、幼児で10%が合併しその内2~7%死亡。高齢者は50%の致死率

溶血性尿毒症症候群

下痢が発生後2~14日後に発症

微小血管性溶血性貧血、血小板減少、腎不全、中枢神経系症状を主徴とする

関連情報としては 

耐酸性でph2~4でも生存可能(増殖はない)

5歳以下は溶血性尿毒症症候群の合併が多い。

菌の排泄は成人で1週間、小児で3週間の例あり。菌陽性者は抗生物質を中止してから2日以上経過した糞便を24時間おいて検査し、2回菌が陰性であれば調理業務OK

・発育温度域:2.5~45℃・増殖ph:4.4~9.0

・熱抵抗性:O157:H7 65.5℃0.14分であることからO104もほぼ同様と考えられる

 

特定されているキュウリが「有機栽培」であることから

確かに非常に危険性は高いことは考えられるが・・・

有機栽培は、有機肥料などの使用によって、その有機肥料の汚染リスクは高い

しかしそれだけの理由で特定しているとは思えないし

市場で落としたという情報もあるが

その床面が汚染されている可能性は0ではないにしても

汚染されていれば水分があるはずで、その跳ねなどによる他のものの汚染も考えられ

さらにはその市場の従業員の感染も考えられる

しかしこれらだけでは特定はできない

 

 

このようにニュースは垂れ流されると一般消費者は何がどう危険なのかわからない

 

 

マスコミはニュースとして取り上げるのであれば

もっと詳細な情報を読者に提供しなければ、いたずらに多くに人々を不安に陥れてしまう

 

 

これは風評被害を生んでいくひとつの要因となる! 


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