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まだまだいる可能性はある…多剤耐性菌 [微生物危害]

先日カナダで見つかったものが、日本でも発見された

イギリスでは相当量の発見があるみたいであるが、おそらくインドなどとの歴史的関係から、渡航者が多いことも考えられる

ただ、現在は世界中にさまざまな人が移動しており

何がどこで見つかってもおかしくはない環境である

 

もともと「大腸菌」だけでなく「黄色ブドウ球菌」なども耐性菌の出現がしやすい菌として知られており、 多剤耐性の黄色ブドウ球菌は院内感染の1つの原因菌となっている

 

幸いにも、これが見つかった男性は回復して退院されているようであるが

これがお年寄りや子供だったら、リスクが非常に高くなる

 

おそらくまだ発見されていないものもあるのではないだろうか

このことで一番大切なことは、インド、パキスタンだけでなく、発展途上国などにおいて生の飲食物を口にしないことが一番である

大腸菌はコレラや赤痢とも似ており、基本的に潜伏期間は2~4日くらいではないかと考えられる

摂取してから、消化器官の胃を通過し、吸収器官の象徴に到達するまでに48時間から72時間必要で、水の場合はもっと早い

これらから日本に帰国してから発症する可能性も高く、海外に言って帰国後異常を感じたら、すぐに病院に行くことが重要だろう

 

多剤耐性と言っても、きちんと対処すれば、抗生物質の組み合わせや量の調整などによっても回復は可能であり、

その病院の病理検査がどれだけ詳しく調べられるかにも寄ってくる

そのため、そういった場合は、大きい病院に行くことが一番!

 

ただ、それ以前に、海外に行ったら、何でもかんでも口にしないことがなんにしても一番重要であり、未加熱、半過熱のものは出来る限り裂けるべきである

大腸菌は基本的に熱に弱いことを十分に知っておいて欲しい!

 

 


人食いバクテリア [微生物危害]

香港で自宅で魚を扱っている際に人差し指をけがした香港の女性(68)が、いわゆる「人食いバクテリア」に感染し、危篤状態に陥っている。

これの正体はビブリオ属の中でも最も危険とされるビブリオ・ブルニフィカスによるものらしい

ビブリオ属は大きく、胃腸炎型の症状を表す「腸炎ビブリオ」に代表されるものと、これとは別に経口感染・創傷感染をする敗血症型に分かれる

この敗血症型の代表がビブリオ・ブルニフィカスであり、他にも数種類あってA群連鎖球菌敗血症と共に急激に致死性の経過をたどるもので、初期対応の迅速さが求められる

 

特に肝硬変などの肝疾患を基礎疾患とした感染防御能の低下した患者に危険性が高い

 

今回この感染者がどうかは分からないが、少なくともお年をめしていることで感染防御能が低下されていることは確かだろう

夏から秋にかけて多く、生ガキの摂食でも起こる

ビブリオ属は海水中に存在し、魚介類について人に運ばれる、海水中の受傷でも侵入する。

今年は海水温が高く彼らにとっては住みやすく増殖しやすい環境にある。15℃までは泥に存在し、それを超えると海水を浮遊し始める

 

創傷感染の場合は、1週間程度をかけて創傷局所の発赤、腫脹が周辺に広がり、敗血症を起こして死亡する場合がある

 

経口感染の場合は24時間以内に下肢を中心に多発性転移性の皮膚病変が起こり、発症より48時間以内に半数が死亡している

 

何れにしても今年は海水温も高く、これから海外に行って海に入ったり、生の魚介類を食べる場合は十分に注意が必要であろう!

 

なお、ビブリオ属はまみずには弱い性質があります。ただ井戸水では十分に確認できていませんので、水道水で洗浄すれば表面についたものは落とすことができますが、自分の手についたり、まな板、包丁にも付いている可能性があるため要注意です!

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抗生物質に耐性を持った大腸菌 [微生物危害]

抗生物質で治療しにくい新型の多剤耐性の病原性大腸菌が米国で広がっていることが、ミネソタ州の退役軍人医療センターなどの研究でわかった。ST131と呼ばれる型で、従来の耐性大腸菌に比べて病原性が比較的高く、感染すると重症になりやすい。日本でも見つかり、西日本などで拡大中というニュースが流れました。

これをお聞きになって不安に思われていらっしゃる方もあろうかと思います。

確かに問題のあるものだと思います。

病原性を持った大腸菌はいかのように大体分類されます

1.腸管出血性大腸菌(EHEC=VTEC=STEC)

これはいわゆるベロ毒素によって病原性を発揮する、もっとも有名なものとしてO157があります。

もしかすると、今までニュースでO26、O111なども耳にされた方もいらっしゃるかもしれませんが、これらはこの分類に入り、昔の事件以降、第3類感染症として指定伝染病となったものです。

これらはウシの保菌率がきわめて高く、そこから野菜→ヒト、ヒト→ヒトと言うような感染経路をたどることが多く、もっとも幅広く食中毒が出ている菌類です

2.腸管病原性大腸菌(EPEC)

これらは最も古くから腸管病原性を指摘されてきたもので、小児性下痢の病因となってきたもので、O血清型として、1と同様にO26やO111も含まれています

東南アジアなどで水の整備がされていないような地域で大量に発生しており、ヒト→水→ヒトというサイクルかされてしまっている地域が多くあります

本邦には海外旅行によって持ち込まれる場合が多くあります。

3.細胞侵入性大腸菌(EIEC)

これは赤痢属菌とよく似ており、腸管内に侵入してそこで増殖をして細菌性赤痢症を引き起こすもので、基本はどの菌にもいえることですが、ヒト→水→ヒトと言う伝播ルートで開発途上国に多く見られるもので、旅行者感染症の一つです

日本には旅行者によって持ち込まれることがあり、O血清型で124,136、143…などあります

4.毒素原生大腸菌(ETEC)

易熱性毒素(LT)を産生するものと、耐熱性毒素(ST)を産生するものがあり、LTはコレラ毒素と類似している。

細胞毒、神経毒、腸管毒活性を併せ持つベロ毒素と比べると。このうちの腸管毒のエンテロトキシンを産生するものであることから、ベロ毒素と比較すれば軽度と言うことになる

これも乳幼児下痢症、旅行者下痢症の病因であり、開発途上国からの国内への持込が多い

O血清型では11がよく発生したりしていますが、それ以外に25,27、29。114,115など多数ものもがあります

5.腸管凝集付着性大腸菌(EAggEC)

これはETECとは別の耐熱性腸管毒(EAST)を産生するもので、小児の慢性下痢の原因とされています

これらも海外旅行者が国内に持ち込む例が多くあり、O血清型では44、127、128があります

 

この5と類似するが、EPECの一種と言う説もある拡散付着性大腸菌(DAEC)などもあります

 

今回のものはおそらく5に分類されるものではないかと思われますが、これらの大腸菌については今までにも薬剤耐性のついたものも多く発見されており、今に始まったものではありません

そういう大腸菌がいると言う認識をして

 

大事なのは大腸菌は動物の糞便→水→野菜など→ヒト(間を飛ばすことなどがある)と言う伝播ルートをとり、特に海外からの持込が多いと言うことを分かっていただきたいのと

手洗いの徹底で「つけない」、温度管理の徹底で「増やさない」と言う「殺す」より前にきちんとすることをすれば、大きな問題には決してならないと言うことを知っておいていただきたいと思います!

インフルエンザしかり、海外での自らの行動の管理とあわせて、日常の手洗いと温度管理をつめに心がけていきましょう!

 

 

 

 

 


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微生物との共存 [微生物危害]

空中に浮遊して吸い込んだ人に感染し、最悪の場合、髄膜炎などで死亡させる病原性の高いカビ(真菌)が、カナダから米国にかけての北米西海岸で広がっている。

このカビは「クリプトコッカス・ガッティ」と呼ばれ、鼻から入って主に呼吸器に感染して増える。

このカビは熱帯や亜熱帯の原産と考えられているが、1999年に病原性の低い型がカナダ・バンクーバー付近で見つかった。

日本にはいないといわれているが、今の環境下でいつどうなってしまうか全く分からない!

新型インフルエンザにしても、とりインフルエンザにしても、長い間に途中で突然変異をして人に移るものになって行った

宮崎で起こっている口蹄疫もこの10年来発生がなく、10年前には92年ぶりといわれたものである

人も含め生物はその環境にそって、営々とその暮らしを続けてきた

よく、都市部で熊が出没とか、猪やサルが出没とかとニュースが流れるが、彼らが人間に近づいてきたのではもともとはなく、人間の方が彼らの住処に入り込んでいったことが最初の原因である

いまや世界は近距離になり、自然環境は変化をし、いつ何が起こってもおかしくはない時代である

この黴にしても、旅行者が持ち帰ってくる可能性は決して0とはいえないし、それが日本の環境に適応するように姿を変える。いわゆる突然変異までではなく、亜型的なものができてくる可能性もある

木材輸入によって、港湾地域には日本日本材していなかった毒蜘蛛が生息するようになっている 。かれらはある意味被害者であって、変異したわけでもなく、環境順応したに過ぎない…

何かが起こってからっ対応、対応に追われる

これが今までだった

しかしおこれを繰り返していてもきりがない

ただ、元に戻ることもできない

こういうバイオハザードに限らず、すべてのことにおいて、改めて、現時点で何ができるのか、また何をしないようにするのか、まだまだできることはあるのではないか!

 

最近のペットブームで、それ自身を否定しないが、人の都合でいろいろな動物が掛け合わされたりしている

本当にそれが必要なことなんだろうか…

ましてそれらはすべてペットとして作られ、彼らとまた濃厚接触をする…

お互いが共存しうる環境をいかにして作り上げ、すみわけをし、お互いを尊重しあう関係を作ることが必要ではないだろうか。人だから何をしてもかまわないということは、人のエゴでしかない!

地球上に生きるものは今までバランスをとりながら、お互いの役割を発揮しあって生きてきた。そのバランスを人が崩して行っていいものか!バランスを守って共存していくことこそ求められているのではないだろうか・・・

 

 


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