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かいわれと一緒かな・・・ [微生物危害]

記事の内容からだけでは具体的、科学的根拠性について特定はできないけど

大阪のかいわれと一緒なのかもしれないね

 

あの時はグレーに終わらせたけど…

実際に実験をした限りでは、表面汚染ではなく

内部に水分と一緒に吸い上げてて。内部汚染があったことがある

 

もやしもかいわれとつくり方は似たようなもの

 

もしかすると、汚染された水を内部に取り込んでしまったことが考えられるね

もやしも日本じゃラーメンなんかにそのままトッピングされるからね…

 

それに地下水でも使用してたら毎日、水の検査はしてないだろうし…

危険性は考えられないわけじゃない!

 

水耕栽培の場合、水が微生物汚染されてたら、表面だけでなく、その栽培物の内部に侵入するものもありえることをひとつのリスクアナリシスの工程に入れておくことも必要だね…

ゼロリスクはどこにも存在しない! 

 


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何を持って確定したのか… [微生物危害]

O104による食中毒がドイツで発生しているという

しかし報道にはきゅうりから見つかったとの報道はされているものの

それがなぜ、どこで、どうして汚染されたのかはまったく掲載されていない

どのような疫学調査をされたのか…

 

アウトブレイク時の対応は、ひとつ間違えば不要な風評被害を生む

 

O104は分類学上ではO157、O26などと同じ

 

腸管出血性大腸菌(EHEC)になり

伝播形式は汚染食餌からの経口感染。密集した環境でヒトからヒトへの二次感染。水系感染。

ウシが宿主。ヒトは機会宿主。羊、馬からの報告もある。

潜伏期間は3~8日間、多くは3~4日で摂食してから72時間~96時間後のため、非常に特定がしにくい

それだけ前に食べたものを記憶している人が、いないからである

症状は

出血を伴う水様下痢。下痢は多様。

下痢便に白血球を認めないことでカンピロバクター、腸管侵入性大腸菌、赤痢と鑑別ができる。発熱はない。

溶血性尿毒症症候群などを引き起こすことがあり、幼児で10%が合併しその内2~7%死亡。高齢者は50%の致死率

溶血性尿毒症症候群

下痢が発生後2~14日後に発症

微小血管性溶血性貧血、血小板減少、腎不全、中枢神経系症状を主徴とする

関連情報としては 

耐酸性でph2~4でも生存可能(増殖はない)

5歳以下は溶血性尿毒症症候群の合併が多い。

菌の排泄は成人で1週間、小児で3週間の例あり。菌陽性者は抗生物質を中止してから2日以上経過した糞便を24時間おいて検査し、2回菌が陰性であれば調理業務OK

・発育温度域:2.5~45℃・増殖ph:4.4~9.0

・熱抵抗性:O157:H7 65.5℃0.14分であることからO104もほぼ同様と考えられる

 

特定されているキュウリが「有機栽培」であることから

確かに非常に危険性は高いことは考えられるが・・・

有機栽培は、有機肥料などの使用によって、その有機肥料の汚染リスクは高い

しかしそれだけの理由で特定しているとは思えないし

市場で落としたという情報もあるが

その床面が汚染されている可能性は0ではないにしても

汚染されていれば水分があるはずで、その跳ねなどによる他のものの汚染も考えられ

さらにはその市場の従業員の感染も考えられる

しかしこれらだけでは特定はできない

 

 

このようにニュースは垂れ流されると一般消費者は何がどう危険なのかわからない

 

 

マスコミはニュースとして取り上げるのであれば

もっと詳細な情報を読者に提供しなければ、いたずらに多くに人々を不安に陥れてしまう

 

 

これは風評被害を生んでいくひとつの要因となる! 


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まともなのは少ないと思うよ… [微生物危害]

それでも危害が発生していないのは

食べてる人の生体の応答力に頼ってるところがあるんだろうと思うのと

一応は屠場での管理ができているからだと思う

 

全国で7つくらいの屠場に行ってるけど

行ったところで問題を感じたのは数件

解体場はもっと行ってるけど、一応は屠場でセーブされているから

多少の問題があっても病原性大腸菌に汚染される可能性があることはない

今回問題を起こしているところは屠場から問題を引きづってるんだろうね…

 

もちろん牛舎のほうにも問題があったりしてるんだと思う

何かあれば牛舎から消費者まで調査しないと

 

今回のでも屠場のほうは見に行ったくらいじゃないの…

もっと現場を知らないと…

その中でポイントをきちんと抑えればそんなに問題が起こることはない!

机上の基準では何の役にも立たない

まさに福島の原発と同じだよ!

それに同じようにトロイ!

スピードも大事なんだから、正確性はもちろんだけど、迅速性がなければ

消費者不在と同じだよ!

 

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このニュースが事実なら…おかしいでしょ! [微生物危害]

もしこのニュースが事実であるなら、27日に県は午前中に立ち入り検査をしている

にもかかわらず、その際になぜ、開封済みのユッケ肉を持ち帰って抜き取り検査をしなかったのか

その時点で、持ち帰れなければ

冷凍保管を命じ、午後にもとりにいくなり、全店の開封済み肉を回収支持するのが当たり前

にもかかわらず、何もしていないというのは何をしに検査に行ったのか…

この企業の姿勢そのものに消費者の安全性を追及する姿勢は見えないが

同時に、この県の対応は、本気で調べようという姿勢が見られない!

 

もしこのニュースが事実であるのであれば、立ち入り検査をした県の姿勢も問われなければならない!

あまりにもおかしい対応である!

微生物的な問題であるため、冷凍保管をして物理的な変性が起こっても、生物学的にはなんら問題はない

まして、冷凍であっても病原性大腸菌が死滅することはありえない!

普通は冷凍保管を命じてすべての肉を回収するのが当たり前の話である!

 

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どっちもどっち [微生物危害]

結局は責任の擦り付け合いでしかない!

消費者がそこにまったく存在していない!

一企業の中でも同じことだが、企業間でも同じ

 

それぞれの仕事をもしきちんとルールどおりしていても

そのつなぎ目、いわゆるインターフェイスの部分ががっちりとかみ合っていなければ

結局、安全性の確保はできない

単純な話、いくらいい商品を作っていても、運送屋さんのトラックでの冷やしこみができていないと、微生物は増殖をする

 

大事なのはお互いが消費者の安全性確保という視点に立って、FAXのやり取りや電話だけで済ますのではなく、確認しあうことが重要!

それに科学的検証、いわゆる検査は、そのときのそれがそうだったというだけであって、その前後、同じときに作ったものでもその塊以外はなんともないという証明はできない

 

検査だけに頼る、しかもそのときだけの検査で終わるなんていうのは、単に自分たちの責任を逃れるためだけのものであり、そこに消費者不在の姿勢がありありと見える!

 

これはスーパーでも同じことで、大手スーパーでもいくらでも表示違反の商品が並んでいる!

結局は誰も点検をしていないということであり、取引先と深くかかわることもしていない、単なる経済的関係だけの取引である証明でもある

消費者の4つの権利

すなわち、安全を求める権利、知る権利、選択の権利、意見を反映する権利をまったく認識していない

食の安全性確保というのは、このことを具体的に日常の仕事の中に落とし込んで

それを管理することである

 

それが、結局コストがかかるとかで何もしないで電話だけで済ませてしまう

しかし、自分たちにとってもこのことを省くことで、最後に大きな負担が待っていることを認識していない!

消費者の権利を守り、企業の安定的な経営を守っていくことで、また雇用の確保もでき、消費者の生活も安定させることができる

けっして消費者の安全性確保と企業経営は対立するものではないことをきちんと認識していただきたい

 

その上で、相互に契約内容の確認のための具体的な点検を継続的に行っていくこと、その原料間でさかのぼって確認をしていくこと、トレースバックして相互に確認していくよう全企業が責任を果たすようにしていただきたい!

 

食の安全性を確保するということは、お互いにそれを供給する企業は同じだけの責任を、それも他人様に召し上がっていただくのであるから、覚悟を持って供給していかなければならない

いまさら、いった、いわないのばかげた言い合いは子供の喧嘩と同じである!

腹をくくれ!

 

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111に限ったことじゃない! [微生物危害]

この間、日本では確かにO157による食中毒が多く発生してきているが

O111によるものも過去には数多く例がある

それだけではなく、O26での例もある

 

肉を多く食べる海外ではさまざまなものが起こっている

この病原性大腸菌と呼ばれるものは

 

腸管病原性大腸菌(EPEC)

 

主なO血清型

18,26,44,55,86,111,114,119,125,127,128,142,158,166

腸管上皮細胞の微毛を破壊し発症

潜伏期間:ボランティア実験9~12H(6~72H)

主症状:

水様膿粘血便、高熱、嘔気、嘔吐で以外に腹痛、頭痛、渋り腹、脱水症を発症

1歳以下の乳幼児夏期下痢症母乳栄養児には少ない

自然感染は乳幼児に限られる

毒素現性大腸菌(ETEC)

主なO血清型4,6,7,8,9,11,15,18,20,25,27,29,63,73,77,78,80,85,114,115,126,128,139,148,149,153,159,166,169

腸管内で毒素(エンテロトキシン)を産生

潜伏期間:10~15H(10~72H)

主症状:水様下痢、腹痛で以上のほかに微熱、酸血症、虚脱、脱水を発症する

3~5日で回復

発展途上国旅行者に多い

腸管組織侵入性大腸菌(EIEC)

主なO血清型28,29,112,121,124,136,143,144,152,164,167

腸管上皮細胞に侵入し、細胞破壊

潜伏期間:10~18H(10~72H)

主症状:

水様、10%程度の患者は粘血便、発熱、腹痛、倦怠感、渋り腹で以上のほかに嘔気、嘔吐

発展途上国旅行者に多い

腸管出血性大腸菌(EHEC)(VTEC,STEC)

 

主なO血清型26,103,111,113,121,128,145,157pH2~4でも生存可能

ファージ型のものが「志賀毒素Ⅰ型、Ⅱ型」を産生=赤痢の毒素

潜伏期間:3~4D((3~8D)

主な症状:

下痢→血便、嘔気、嘔吐、腹痛

合併症(患者中2~7%、幼児の場合10%程度溶血性尿毒症症候群(HUS)合併症患者のうち2~7%程度が死亡、高齢者の場合は50%の死亡率

指定伝染病(第3類感染症)

腸管凝集付着性大腸菌(EAggEC)(EAEC)

主なO血清型15,17,44,127,128,130,134,141

腸管上皮細胞に凝集塊となって付着し、耐熱性腸管毒を産生

潜伏期間:ボランティア実験20~48H

主な症状:

水様→膿粘血便(遅延性)、高熱、嘔気、嘔吐、腹痛

一般的に幼児に遷延する慢性下痢の原因

75%は急性下痢で25%は3W~5M継続

*潜伏期間等でHは時間、Dは日、Wは週、Mは月をあらわす

これらは学者によって分類方法が違う場合があるが主なO型血清の病原性を持った大腸菌です

発症内容から、何かがわかる場合もあります

これらの菌の発育温度は2.5~45℃といわれ

発育pHは4.4~9.0

発症菌数は極めて少なく10~100程度で発症することが言われています

昨今のグルメブームにより、生食が増加し、普段食べなれない食材が食べられる用になってきて、調理方法も変わってきています

問題を起こした業者が一番の問題であることは言うまでもありません

しかし、それを管理しきれていない厚生労働省、保健所の責任

同時にそういうグルメを求める消費者自身の責任もあわせて考えていく必要もあります

ゼロリスクはどこにも存在しません!

もしかすると何かがおころかもしれないという危機意識だけは常に持っておかなければなりません!

社会の環境も変わってきています

従来、木の窓はアルミサッシになり

海外旅行にも誰でもが気軽に行けるようになりました

多くの食材がいつでも手に入るようにもなっています

それだけリスクも核からすれば極端に増えているという認識が必要です!


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検出されず!? [微生物危害]

今回の発表は、焼肉店の仕入先の保険所によるふき取り検査結果であるが

どこで、汚染されたかは別として

正直、本気で調べたのかはいささか疑問ではある

出そうにないようなところからいくら調べても出てこないのが微生物

 

その検査する場所を見極めるのがどれだけの場数を踏んで

どれだけその工場の製造工程を認識しているかが大きなポイントになる

まして、食中毒が発生して以降、時間がたっている

その間にも、洗浄が行われていることも考えられる

 

われわれがふき取り検査をするときには、人の動き、物の動き、隠れている可能性のある場所を徹底して調べる

たとえば包丁を調べても包丁の刃ではなく、柄のほうを調べるのが当たり前のことであり、かつその江に刃が刺さっている場所、その刃を固定するためのリベットのようなものなどを重点に調べる

もちろん長靴、床、ミーとコンテナの中ではなく押し手のバーやそのバーを固定しているねじもしくは溶接している部分

 

数え上げればきりがない

冷蔵庫にしても取っ手だけを調べても意味はない

じっと見て見ると手形が着いている場所があったりする

中には今までの経験で、天井に手形が残っていた工場があった

どこにどうやってその手が行っているか

 

表面的な部分だけを調べても意味はない

記事の内容からどのような場所を、どのように調べたかは記載されていない

ただ公式にはふき取り検査であれば10×10cm四方を調べていると思うが

単純に決まりきった調べ方では出てこない…

 

焼肉店にしても、仕入先にしても、その屠場、横にあると思われる解体場すべてを照ってして調べきらないと微生物は検出できない

微生物はただ生きるという本能のみで生きている

人間のように余計なことは考えない

それに対抗するためには人の考えるレベルには対抗できない!

 

たとえば直接はないと思うが、バルブでバルブの取っ手や口から検出されなくても、バルブの内部には水がたまる構造になっているところがある

普段、表に出ていなくて、そこに菌叢があることもある…

 

微生物に携わるものはすべての工場の製造工程を熟知し、人やものの動きも十分に認識していなければ、彼らと対抗していかなければならない!

 

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客の為なのか自己防衛か・・・ [微生物危害]

島根で昼食で入った料理店での張り紙…

SN3F0093.JPG

果たしてこれは客の為なのか、単なる自己防衛なのか

考えちゃうんだよね…

 

確かに料理を全く微生物汚染なくできることは不可能

それに時間と温度の猶予与えれば、より危険な状態になることは目に見えている

昔何も知らなかった時は「なんで!勿体無い!」って思ってたけど

その微生物危害のリスクを自分が背負うんであれば問題ないが

それをその店舗に押し付けるのは責任転嫁

微妙なところなんだよね

持ち帰るために何かに詰める時の二次汚染が一番確率的に強いし…

客のためを考えれば「持ち帰り禁止」にすることが一番さっぱりしている

ただ自分のところの微生物管理に不安があっても、同じになるわけで

これを貼ることは自分のところの危険性の暴露にもつながりかねない…

 

こういうところの判断は凄く難しいことで

このように最初からきちんとしていることの方が責任の所在を明確にするために望ましいことではあるけど・・・

一方で環境や「勿体無い」の意識との間に立たされる・・・

悩ましいことだね…

でも飲食店からの食べ残しの持ち帰りは、基本的にしないことが微生物危害制御の基本

勿体無いと考えるのであれば、その前に食べ残さないように事前に適量の注文をすることの方が先の話ではある!

 

 

 

 

 


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下げて止める蛇口「大震災を機に統一」都市伝説の真相 [微生物危害]

朝日新聞によると

水道の蛇口で、レバーを上げると水が止まるタイプと、下げると止まるタイプの両方があり、戸惑ったことはありませんか――。日本工業規格(JIS)では、2000年に「下げ止め式」に統一された。そのきっかけが16年前の阪神大震災だったという説がある。事実なのか、「都市伝説」なのか。

という記事があった

80年代初めに米国の大手水栓メーカーが「下げ止め」に変更。国内でも「下げ止め」のメーカーが現れ、混在するようになった。90年代初めに規格統一に向けた議論が業界内で始まったものの、結論が出なかった。

そこへ、95年1月の阪神大震災が起きた。神戸市水道局によると、この時、物が落ちてレバーを押し下げ、水が出たままになった例があったという。これが「震災きっかけ説」の根拠になっているらしい

真相は、神戸市水道局の田中さんも年に数回ある市民向けの出前講座で、震災と蛇口の規格統一とを関連づける説明をしている。その方が興味を持って聞いてくれるからだ。「明確な根拠があるわけではないと知っていました」としつつも、「同僚の間でもそういう認識があった」と言う。

SN3F0094.JPG 

都市伝説はどうでもいいんだけど

微生物学的には下げ止めタイプの方がいいようには思う

手を洗浄して、その手でレバーを触れば、又手を汚染することになる

望ましいのは洗浄後ひじで締める

そうすれば手はきれいなまま

その点からすれば、上げ止めだとヒジが使いにくく、下げ止めのほうが簡単!

そういう点から水周りの機器類についてもっと日本バルブ工業会さんなんかも考えて言って欲しい!

より衛生的に管理をしやすいバルブ、水道栓などの開発が望まれる

 

 

 

 


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院内感染 [微生物危害]

帝京大病院での院内感染がこのところ頻繁にニュースが流れている

どうも、内部の細菌検査室と感染制御担当がきちんと配置されず

連携も取れていなかったことが明らかになって

病院内の院内感染に対する対策が整備されていないことが浮き彫りになってきている

これはもしかしたら、その他の病院にもいえることなのかもしれない

今日は通院日で、いつものようにマスクをし、病院を出る直前にはきちんと手洗いをして帰ってきたが、この様な自己防衛をしている人は、おそらく微生物を専門としている人間しかしないだろう

自己防衛というだけじゃなく、コンサルタントとして言っている企業に拡散させないために、やっていることでもあるが・・・

 

「病院だから大丈夫」 と思われている方が多いと思うが

実は、病院と言っても微生物の専門家がそう多いわけではない、それぞれが専門化しているため、自分の担当している科については分かってもそれ以外は・・・と言う医師も多い

だから病院に言っても、非常に危険なことがされている場合も見受けられる

もちろん、診療にかかわることについては分からないけど、通常の通路やトイレや一般の人が普通に利用する場所ではあるが、もし自分が言っている企業であれば、すぐに変更させるであろうと言うことがされている

これらの多くは、保健所などと見解が分かれることであるため、余談として診察時に話しても、それ以上のことについてはなにも言っていない

ただ危険と思われる場所がある

 

ところで今回の「アシネトバクター」であるが

いろいろと情報が出ているため、すこし整理して情報提供しておきます

 

【アシネトバクター】 

アシネトバクター( Acinetobacter )は、土壌や水の中によく見られる細菌です。

医療従事者など、健康な人々の皮膚にも見られることがあります。

アシネトバクター属(genus Acinetobacter )には、病原性のあるいろいろな"種(しゅ:species)"が属していますが、アシネトバクター-バウマニ( Acinetobacter baumannii )という"種"による感染例が、アシネトバクター感染症の報告例の約80%を占めます。

アシネトバクターは、病院内にも存在して、ときとして、院内感染、日和見(ひよりみ)感染を起こすことがあります。日和見(ひよりみ)感染とは、体力・免疫力に問題のない人では病気を起こすことがほとんどないような微生物が、体力・免疫力の弱まった人に感染して病気を起こすような場合を言います。

入院患者には、体力・免疫力の弱まった人が多いので、院内感染では日和見(ひよりみ)感染が多いです。旅人はその日の日和(ひより)を見て晴れなら出発、雨なら今日も宿で雨宿りと決めたりします。

日和見(ひよりみ)感染の微生物は、その時の人の体力・免疫力を見て、問題のない人に対しては静かにして、弱まった人に対しては襲いかかっているようにも見えます。
 

アシネトバクター-バウマニによる肺炎が病院以外で発生することは少ないですが、アルコール依存症患者、喫煙者、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者、糖尿病患者、肺がん患者、腎不全患者、肝硬変患者、高齢者などで見られることがあり、致死率は40-64%と高いと言われています

咳・発熱・呼吸苦で発病し、急激に呼吸不全・ショックへと進み、敗血症ショックや多臓器不全などで死に至ることがあります。

アシネトバクター-バウマニは、暖かく湿っぽい環境を好むとされ、アシネトバクター-バウマニによる肺炎の発生は、熱帯・亜熱帯の国(オーストラリア・クウェート・トルコ・台湾・タイ・パプア-ニュー-ギニア)で多く、また、暖かい季節(北半球では4-10月)に多いです。
 

また、アシネトバクターが健康な人々の皮膚等で保持されている率も季節にも差があり、このたびの猛暑も影響しているのではないかと思います

 

近年、アメリカ合衆国におけるアシネトバクター-バウマニ感染症患者において、イラクやアフガニスタンで戦った帰還兵が増えているとのことです

病院に搬送される前に野戦病院で応急的な処置を受け、野戦病院内でアシネトバクター-バウマニを得た可能性も指摘されています


アシネトバクター感染症には、肺炎、敗血症、尿路感染症、髄膜炎、創傷・火傷の感染などがあります。アシネトバクターによる肺炎の症状としては、発熱、悪寒、咳などが見られます。一方で、傷口や気管切開の部分に、存在していても、何の症状も起こさない場合もあります。

多剤耐性(multidrug resistant : MDR)のアシネトバクター感染症の治療は、病巣から分離されたアシネトバクターに有効な抗生物質を使っての治療が原則となります。

感染が確認されたアシネトバクターは日本で利用可能な一部の抗菌薬(ミノサイクリン、イセパマイシン)で治療が可能ですが、他のほとんど全ての抗菌薬に耐性を示しています。
  

少なくとも25%の健康な人が、アシネトバクター属(genus Acinetobacter )の細菌を皮膚に保持しています。特に湿りがちな場所である、わきの下、股間、足指の間などに保持しています。健康な人の口の中や気道から検出されることも、ときに、あります。しかし、入院患者以外で、皮膚以外の場所からアシネトバクター属の細菌が検出されることは通常は少ないです。


予防のためには・・・手をよく洗うことは、予防のために役立ちます。

アシネトバクターは、通常、70%エタノールや50%以上の濃度のイソプロピルアルコール等のアルコール系消毒薬により死滅すると言われています。

空気がアシネトバクターで汚染してしまうことがありえます。あるアシネトバクター感染症の集団発生では、加湿器がアシネトバクターで汚染していました。加湿器から10メートル離れた場所の空気からもアシネトバクターが検出されたとのことです 

加湿器などの洗浄も非常に重要ですね

 

このように微生物制御の基本は手洗いです!

手を洗いすぎて逆に黄色ブドウ球菌の発生も起こりえますから、しょっちゅうと言うことではなく、病院内、病院の帰りなど、ポイントを定めて効果的な手洗いをしましょう。

(情報は横浜市衛生研究所の資料を参考にさせていただきました)


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